利他の心を判断基準とする。『コロナ時代に通じる利他の心』


RITA JUKU塾生
利他の経営の真髄 感想

NO1

元来、利己的な性格の持ち主の私ですが、利他の心という言葉、そして「全従業員の物心両面の幸福の追求」という言葉を知ったときから徐々に考え方、行動が変わっています。

この言葉、考え方に出会わなかったら人生、経営を大きく踏み外していたと思います。

しかしこの座談会(フィロソフィ座談会「利他の経営の真髄とは」)を読み、自分は本当の利他ではなく、この言葉を社員を鼓舞したり、モチベーションを上げるためのセリフとして利用している部分もあります。しかしもっと純粋にこの会社を社員の為、取引先の為、地域の為に大きくしたい、立派にしたいという思いが必要なのではないかと思いました。

純粋性と利他、この二つで行動したことは絶対に間違いないと塾長はおっしゃっています。

今の自分に置き換えると、同業他社の中から当社に発注してくださるお客様に喜んでもらえる商品を作り、仕入先である生産者にも喜ばれ、そして得た利益でもって社員を幸福にする。こういう気持ちで経営することが大事であると思いました。

NO2

利他の哲学を組織風土に下ろしていくのは方法論ではない:まさに「人を説く」それだけ。実践で、後ろ姿で教えていく⇒実践できなくても、利己の大変な抑止力になる

NO3

利他の経営の真髄を教えて頂いたと思う。

まず、金儲けをしたい、利己の経営は悪いことではないということ。ただそれだけでは社員全体を巻き込み、会社を発展させるためには弱い。

だから方法論として、「従業員のために会社をよくしようじゃないか」と変えてみる。

すると、他の人をよくしてあげようと気持ちが入っているため、大義名分が立ち、みんなを引っ張っていける。

方法論でもなんでも、始めはこれでいいと、利他という普遍性が入った中で有言実行で、ド真剣に仕事に打ち込めば、利益は後からついてくると。このことを心に据えて仕事に取り組みます。

塾長が、盛和塾、稲盛哲学で我々に説かれる「利他こそ最高の行為」という心境に至った経緯がよく理解できました。

創業時の若かりし頃、「なんで縁もゆかりもない人間の面倒を生涯見なけりゃいかんのか割に合わんやないか」と思っていた頃はうまくいかなかったことが、「従業員の為に」と思い出してから、休みがなくても懸命に仕事に打ち込めた。

また、超人的なスケジュールをこなしても苦にならなかった。またその間、常に謙虚さを忘れずに自分を磨いていったことにより、感謝のさらに上の次元、利他まで精神を高めることが出来たと述懐されている。

また、利他の心で経営を進める上での注意点も教えて頂いた。

利他の哲学は、組織、社員に下ろす、落とし込むのではなく、「利他行が最高の行為であるということを説く、教えるだけ」であり、下ろせるものではないと。ただ「それが頂きであることを理解、知っているだけでも、利己丸出しで走ることに対する大きな抑止力になると、これが心根にあれば、人生は間違わない」と。まず、自分自身がこのことを理解し、社員にも説いていきたいと思います。

また、利他の心は、烈風吹きすさぶ突き放した父親のような自立を求める愛情であるということも「大善は非情に似たり」と併せて心したいと思います。

そして、そうやって利他行を積むことで得た成功に、傲慢になったり、我を忘れてはいけない、「常に反省をし身を処していくことが大事である」ということセットで心に刻みます。

NO4

私も、入塾後に、利他の意味について考えてみました。そもそも利他とはどの様な意味があるのか? 果たして利他の心で、会社経営はできるのだろうか?と自問自答しながらも、これまで確信と言える様な答えを持っていなかった気がします。

ここ2〜3年になって、利他の意味を理解し、少しずつ行動に移すことが出来る様になりました。利他というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、他人への「思いやり」「気配り」と言うと分かり易いかもしれません。

NO5

塾長が利他という言葉を意識的に使われるようになったのは、第二電電を作って「動機善なりや、私心なかりしか」と言い始めるころだとおっしゃっています。

「動機善なりや」とは「純粋性」、「私心なかりしか」すなわち「利他」の心を意味し、この2つで行動したことは絶対に間違いがないと。塾長ご自身、確信に満ちて言っている、そう思わせるものがあったかもしれないと、おっしゃっています。

 塾長は、「純粋性」、「利他」の心で行動したことは、行動した人に危険が及ばない、絶対に間違いがないと、第二電電の創設やこれまでの会社経営の中で、経験則的に得たものであろうと思いました。まだ、経験の浅い自分としては、塾長の教えに従い「純粋性」「利他」の心で取り組んでみようと思います。

また、利他の心を持ち続けるために反省が必要と塾長はおっしゃっていますので、常に反省をして、自分の行動を振り返り、利他のこころを持ち続けるようにしたいと思います。

NO6

塾長の言葉は、どれもこれもグサリと心に刺さります。

利己も良い、お金儲けも良い、しかし、利他の大義名分がないと一つにまとまらない。

宇宙はそうなっている。心配無用、徹底して利他で行ったら、自分も潤うようになっている。

とことん利他で尽くしている間に、たいへんなお金儲けになったということはあり得る。

 そんな中でも、一番心に響いた言葉は、

「きれいごとは言わん、従業員の処遇を良くする前に、この家業を守らないといかん。一緒に守ってくれ。そうすれば、その分お返しをしよう」

そうだったのかと、大きく納得しました。

NO7

私自身、利他という言葉を知ったのは、恥ずかしながら塾長の著者や講演を聞いてからである。

今でもその言葉を知った時の驚きは忘れられない。いかに利他的か、人として正しいのか、世のため、ひとのためになっているか、これを考え始めたとき、己の無力さと、いかに利己的な人生を送ってきたかと非常に心が暗くなったのを思い出す。

合理化のくだりで、塾長が非常に厳しいコメントをされている。

私自身、今の従業員との接し方、距離感には甘さがあると感じる。

「泣いて馬謖を斬る」ことの難しさ、しかし、その重要性も非常に大切だと感じる。何を守るべきか、「小善は大悪に似たり」である。

改めて塾長の言葉や考えが一貫性を持ち、トータルでの利他行の重要性を感じ、今後の私の指針としたい。

高卒入社社員の反乱の際、塾長は毅然と対処されたとばかり思っていたが、非常に人間らしい悩み、葛藤の上で対処されたことを初めて知った。ただ切り替えの根拠になる素直さ、利他心の根幹を見ることが出来た。

烈風吹きすさぶような、父親のような愛情、突き放した、自立を求める愛情の大切さを感じた。今の自分は利他という精神を勘違いし、自己犠牲を先に払っている気がする。

長期的な目で考え、今が難しいと思っても、従業員に任せる懐の大きさを培っていきたい。

 

NO8

「反省のある人生」・・・傲慢になったり、我を忘れたりするのはやはり反省がないからです。どう成功しようと、またどういう逆境になろうと、常に反省して身を処していくことが大変大事。

「世のため人のために尽くすことが人間として最高の行為であると信じる」

会社の企業理念に、地域と共に輝くとあります。会社も年月が経つと基本、お客様あっての企業の考えが緩やかになります。全体の士気の上がる考え方を今一度目指せればと思います。

NO9

働く動機というは、誰しもお金を稼ぐため、生活していくためだと思う。

また起業するということも、同じ理由であり、そこに、人々の暮らしを豊かにしたい、新たな価値を提供したいなどの社会への貢献意欲も加わるのかもしれない。

そこからスタートして「利他の心」の精神を身につけるまでには、様々な経験、特に失敗・挫折というものを経験しなければ、なかなかたどり着けない、気づけないことではないかと思う。

文中の、「もっと社員に大きな自信を持たせ、我々の仕事が世のため人のためになっていることを、末端の社員まで浸透させないといけない」という言葉で、仕事を通してお客様や世間を満足させている、役に立っているということは、自分の仕事への自信や誇りに大きく繋がり、それが働きがいにも繋がると思う。

社内でも、このような外からの声というものは、共有できるような体制作りを行っている。

また、「自分が偉くて役職を与えられているのではなく、自分が何かをしなきゃいけないのではないか」という言葉で、二代目、三代目のような跡継ぎは、早くして役職を持つことが多く、その中で経営を学んでいくのだと思うが、役職者の務めを認識していなければ、会社を間違った方向へ向かわせ、何より社員を不幸にさせてしまう。

利他を言葉で説明しようとすると、きれい事に聞こえがちで、社員としてもそうできれば良いけどねというほどの認識にしかならないのではと思う。

やはりリーダー(経営者)が率先して行動で示すのが一番だと思う。その上で言葉にすることで、言葉に重みと現実味が帯びてくる。

“してもらう側から、してあげる側へ”という言葉が出てきたが、これは社員教育、特に若手社員の教育の際に使えると思った。社内での社員同士でも、社会のなかでの個人としても。

あと「反省のある人生」というものも、常に冷静に自分を見つめるためにも、また、自分を正すためにも、日々意識していきたい。

 

 

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利他の心を判断基準とする。『コロナ時代に通じる利他の心』” に対して1件のコメントがあります。

  1. えびのファン より:

    津曲慎哉さんは、たしか数年前に結婚したばかりで、新米オヤジとして「家庭と仕事の両立」の大切さを身をもって感じているところだと思います。そんな新社長の「(家族の気持ちで)全従業員の物心両面の幸福を追求する」姿勢に期待します。<えびのファン>

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